今回は、物を捨てられなかった夫が意識改革をした記事です。
「持たない暮らし」に目覚めるまでの、10年間の経緯をお伝えします。
「自分の考えをしっかり話し、相手の話もよく聞く」
「空間は資産であることを認識する」
この2つをお互いに意識して、夫婦仲良くシンプルな人生を送りませんか?
「持たない暮らし」に興味のある方は、こちらの記事もオススメです。
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- ものを捨てることに抵抗がある方
- ものを捨てることに抵抗がある家族がいる方
- 家が使わないものであふれている方
- 上記の現状に危機感を持ちつつも、半ばあきらめている方
結婚後に知ったよ…「夫はものが捨てられない!?」

「空きダンボール」って必要?不要?
1.結婚して分かった、夫の考え方
夫婦の間で、ちょっとした違和感や不満はありますか?
夫は金銭感覚も近く生活リズムも似ていたので、特に不安や不満はありませんでした。
ところが…
結婚して一緒に住んだマンションの収納スペースは、何やら空のダンボールがたくさん!!
よく見てみると、テレビやパソコンなどの空箱達でした。

空き箱もう使わないよね?
他の物が入らないから潰して捨ててくれる?

ふふ、何を言っているんだか…
空き箱を潰すわけないよ
その空き箱はまたいつか使うから、そのままにしておいてね
2.空き箱に対する考え方の違いを知る

夫にとって、「空き箱=商品の一部で大切なもの」だということを知りました。
私には無い考えだったので、正直驚きました。
まずは夫の気持ちを優先し、そのまま保管することにしました。
なぜ空き箱をとっておくのか、深掘りして聞き取りました。
商品と同様に空き箱を保管しておくことに対して、夫は絶対的な信念を持っていたようです。
- 空き箱が無いと、誰かに譲ったり売ったりすることが難しくなる
- 空き箱自体にも商品説明が印刷されているので大切
- 空き箱の中に他のものを入れると形が崩れるから、空のままで保管したい
ものを大切に使う夫は、とても素晴らしいです。
私も見習いたいと思って真似することもありました。
ですが空き箱に関しては、何一つ共感できる項目がありませんでした。
夫の考えに違和感を感じつつも、解決を先送りにしていました。
(今考えれば、もっと早く話し合いをしておけば良かったかも)

空き箱をとっておくなんて、変な人…
まあ、また今度話そう
夫が大切に保管していた空き箱の一例
- テレビの箱
- パソコン本体や付属品の箱
- 歴代の腕時計の箱
- 歴代の携帯電話の箱
- 名刺入れの箱
当時2人で住んでいたマンションは、収納スペースが広かったんです。
すべての空き箱を収納出来てしまったので、視覚的には邪魔にはなりませんでした。
空き箱を大事そうに収納していた夫の姿が、今でも印象深いです。
3.私は「バンバン捨てたい派」
ちなみに、私は夫とは真逆の考えで生活していました。
私の考え方
- 「空き箱=用が済んだ不要なもの」
- 空き箱は即刻潰してゴミに出したい
- 使わないものは家に置きたくない
夫婦ともに同じ考えなら良かったのですが、私は「バンバン捨てたい派」でした。
時間を置いて、何度か空き箱の処分を提案しましたが、その度に交渉決裂……
次第に不満は大きくなっていきました。
4.育ってきた環境の影響が大きい!
何を捨てるか、捨てないかは育った家庭環境の影響が大きいです。
夫の実家は、夫を上回るほどの「捨てられない」家族です。
私の父は「とにかくなんでも捨てる」人でした。
幼い頃から当たり前になっていた考え方を、夫婦で分かち合うのは大変な労力が必要です。
私達も結婚後10年間、お互いに黙認しつつも理解しきれませんでした。
お互いに「まだ捨ててない」「勝手に捨ててないか」と不信感が募りだした
1.夫のものを勝手に捨てないと決めた理由

次第に、夫の顔を見るたびに空き箱を思い出すようになりました。
勝手に捨てることは可能でしたが、悩んだ末やめました。
夫にとっては大事なものだからです。
夫の思いを踏みにじってしまう行為に思えて、捨てることは出来ませんでした。
そう思っていても、やはり空き箱が邪魔なのが本音です…
収納スペースにうず高く積まれた空き箱に、辟易する毎日。
新しい家電を買うたびに、新たに空き箱も増えていきます。

夫に納得して捨ててもらうにはどうすればいいんだろ…
2.夫も「捨てて欲しい」と頻繁にいう私に困惑していた
夫も同様に、頻繁に空き箱の話をしてくる私に困惑していたそうです。
「大切なものだ」と何度も伝えているのに、私が不満げな顔になることに苛立っていました。

出張中とかに勝手に捨てたりしないかな…
今思えば、なんとなく夫婦の間に隙間風が吹いていたかも知れません。
次第に、私も空き箱に言及することは少なくなっていきました。
口に出さなくても、お互いのことを「理解してくれない人」と思っていました。
やはり小さな不満は、積もり積もると家庭の雰囲気を悪くしますね…
「空間=お金」であると伝えたら!
「分かり合えない話題」は、「分かり合える話題」に置き換えて話し合おう

ある日思い立ち、お互いにしっかりと気持ちを伝え合う時間を持ちました。
自分の考えを相手に伝えるのは、とても疲れる作業です。
一歩間違えば、言い争いに発展してしまうかもしれませんから。
私は「捨てる」の言葉をなるべく減らしてみることにしました。
「空き箱を捨てる」ではなく、「空間という、2人の大切な資産を増やしたい」と言い換えてみました。
すると、夫にスムーズに気持ちが伝わりました。
今まで10年もお互いにモヤモヤしていたのが嘘のようでした。
「話し方」「伝え方」「聞き方」は、夫婦にこそ大切なのだと実感しました。

夫婦こそ、言いたいことはきちんと伝えよう!
妻から夫への提案
- 空き箱にも家賃が発生している感覚を一緒に持ってみよう!
2人が心地よく暮らす空間こそ、何よりの資産になる気がする。 - 居住スペースも収納スペースも、同額の家賃が発生している。
2人で納得できるような空間の使い方をしないといけないのではないか? - 収納スペースも、私達の大切な資産の一部。
家賃を払うに値する空間を、夫婦で一緒に作ろう!
夫から妻への提案
- 収納スペースにも家賃が発生している感覚は無かった。
そう考えると、空き箱が積まれている収納スペースは家賃に見合う空間じゃない。 - 今後は居住スペースと同等の価値のある収納スペース作りをしたい。
一人だと不慣れだから、一緒に手伝って欲しい。 - いきなり今から処分するのは気持ちが追いつかない。
空き箱はすぐには処分せずに、一定期間をおいてから一緒に片付けたい。
「家賃」と「一緒に」のキーワードが大切だった
1.「家賃」に見合う住み方を一緒に作ろう

私達夫婦が空き段ボール問題を解決出来た理由は何でしょう?
それは「家賃」「一緒に」の2つのキーワード☆
夫との話し合いの中で、どんな言葉を使うのが効果的なのかを考えました。
その結果、想像以上に夫の心を動かしたのが「家賃」「一緒に」でした。
「家賃」は、居住スペースにだけ発生しているわけではありません。
押入れ、クローゼットの「収納スペース」にも同額の家賃を毎月支払っているのです。
この感覚、忘れがちですがとても大切です!!
一人暮らしでも、ファミリー向けの住宅でも収納スペースは必ずあります。
使い方によっては、家賃の大半を「使わなくなったもの」に支払うことになります。
それって、もったいないと思いませんか?
夫も「その通りだ」と、すぐに賛同してくれました。
毎月支払うお金なら、その金額に見合う使い方をしたいですよね。
家賃の話をしたことで、夫との距離が一気に縮まりました!
2.「一緒に」と伝えると、仲間意識が芽生えてお互いにやる気アップ!

また「家賃」と同じくらい重要なのが「一緒に」というキーワード。
家族とはいえ、物事の優先順位はそれぞれ違うものですよね。
話し合いの中で、夫も考えがあることをしっかり理解しました。
「捨てられない人生だった夫が、持たない暮らしをしようと挑戦している」
頑張る夫を応援する気持ちを表すために、用いた言葉が「一緒に」でした。
夫の挑戦は無事成功し、私達は「快適な空間」を手に入れることが出来ました。
快適な空間を手に入れただけではありません。
「お互いに気持を伝える事の大切さ」も気付くことが出来ました。
持たない暮らしを手に入れた夫の現状
空き箱への思い入れは完全になくなった!
夫との真剣な話し合いのあと、夫は自分の意思で少しづつ空き箱を処分していきました。
丈夫な空き箱は、衣替えの服を入れる収納ボックスになりました。
またちょうどその頃、我が家は生活に大きな変化がありました。
2人の子供の誕生と、遠隔地への転勤に伴う引越しです。
夫は空き箱への思い入れが完全に無くなっていたので、生活の変化にも柔軟に対応出来ました。
子どもたちの育児用品が入っていた空き箱も、どんどん処分出来ました。
また遠隔地への引っ越しも、ものが少なくなった分とても楽に済ませることが出来ました。
夫の頑張りが、家族全員に笑顔をもたらしてくれました。
フリマアプリをどんどん活用しだした!
長い時間を掛けて、夫はついに捨てられない人生から脱出しました。
きっかけは私からのお願いでしたが、今ではすっかり「持たない暮らし」を実践しています。
これまで「いつか使うかも」ととっておいた電子機器や、雑貨などをフリマアプリで売っています。
もともと夫はものを大切に使う人です。
ひとつひとつの持ち物も、吟味して選んだ良品ばかりです。
フリマアプリで売り出すと、私も驚くような値段で次々と売れていきました。

押し入れにしまっておくより、誰かに使ってもらったほうがいいよね
結婚当初では考えられないようなセリフを言うようになりました。
しかも決して「いやいや」出品しているのではなく、自発的に行動しているのが驚きです。
「持たない暮らし」を心底楽しんでいるようです!
結果、我が家は空き箱がなくなっただけではなく、不用品もどんどんなくなりました。
押し入れやクローゼットは常に余裕があり、風通しも抜群にいいです。
子どもたちが大きくなるにつれ、必要なものも少しずつ増えてきました。
十分に収納スペースに空きがあるので、今のところは問題なく収納出来ています。
夫の頑張りを、心から尊敬しています。
まとめ
夫婦こそ、伝え方が一番難しい相手だった
今回はものを捨てられない夫が、「持たない暮らし」に目覚めるまでの経緯をお伝えしました。
改めて昔を思い出してみると、空き箱の件以外にも夫婦で会話が不十分だったなと感じています。
毎日一緒に暮らしていても、やはり自分の思いは口に出さないと行けないですね。
しかも夫婦だからこそ、話すタイミングや言葉選びなど難しいなと実感しました。
現在、夫はほぼ在宅勤務です。
お陰で夫婦の会話量は格段に増えました。
子育てのこと、夫婦の将来のこと、このブログのことなど……
共感したり、反発しあいながらも理解しあえる仲を目指したいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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