ものを捨てられなかった夫が、
「持たない暮らし」に目覚めるキッカケとは…
捨てられない心理を細かく聞くことが大切
だと、夫婦の会話を通してようやく分かりました。
「夫婦で分かり合える話題」に置き換えたら、
驚くほど物の少ない暮らしになりました。
夫が「持たない暮らし」に目覚めるまでの、
10年間の夫婦の経緯をお伝えします。
「自分の考えをしっかり話し、
相手の話もよく聞く」
「空間は資産であることを認識する」
この2つをお互いに意識して、
夫婦仲良くシンプルな人生を送りませんか?
「持たない暮らし」
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- 捨てることに抵抗がある方
- 捨てることに抵抗がある家族がいる方
- 家が使わないもので溢れている方
- 現状に危機感を持ちつつも、
半ばあきらめている方
結婚後に知ったよ…「夫はものが捨てられない!?」
![空き箱に囲まれて困っている女性イメージ](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/10/3a9da267da7e2958bd1f0f10a1cbccb0.png)
「空きダンボール」って必要?不要?
1.結婚して分かった、夫の考え方
![夫婦で困った画像](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2024/03/83ce6d9268019a20669b3b5a0da8505c.png)
夫婦の間で、
「ちょっとした違和感」
「不満」
はありますか?
夫は金銭感覚も近く、
生活リズムも似ていました。
特に不安や不満はありませんでした。
ところが…
結婚して一緒に住む、
収納スペースは
「空のダンボール」がたくさん!!
よく見てみると、
「テレビやパソコンなどの空箱達」
でした。
![管理人](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/01/taremeshi-150x150.png)
空き箱もう使わないよね?
他の物が入らないから、
潰して捨ててくれる?
![夫](http://taremeshi.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
ふふ、何を言っているんだか…
空き箱は潰しません
空き箱はいつか使うよ
そのままにしておいてね
2.空き箱に対する考え方の違いを知る
![クローゼットに入らない空き箱のイメージ](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/10/a7466549ee25851981f060b18d1364bb.png)
夫にとって、
「空き箱=商品の一部で大切なもの」
だということを知りました。
私には無い考えだったので、
正直驚きました。
まずは夫の気持ちを優先し、
そのまま保管することにしました。
なぜ空き箱をとっておくのか、
深掘りして聞き取りました。
「商品と同様に空き箱を保管しておくこと」
に対して、
夫は絶対的な信念を持っていたようです。
- 空き箱が無いと、
「誰かに譲ったり売ったりする」
ことが難しくなる - 空き箱自体にも
「商品説明が印刷されている」
ので大切 - 空き箱の中に
「他のものを入れる」と形が崩れる
だから空のままで保管したい
ものを大切に使う夫は、
とても素晴らしいです。
私も見習いたいと思って、
真似することもありました。
ですが空き箱に関しては、
何一つ共感できる項目がありませんでした。
夫の考えに違和感を感じつつも、
解決を先送りにしていました。
(今考えれば、
もっと早く話し合いをしておけば良かったかも)
![管理人](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/01/taremeshi_240-150x150.png)
空き箱をとっておくなんて、
変な人…
まあ、また今度話そう
夫が大切に保管していた空き箱の一例
- テレビの箱
- パソコン本体や付属品の箱
- 歴代の腕時計の箱
- 歴代の携帯電話の箱
- 名刺入れの箱
当時2人で住んでいたマンションは、
収納スペースが広かったんです。
すべての空き箱を収納出来てしまったので、
視覚的には邪魔にはなりませんでした。
空き箱を大事そうに収納していた夫の姿が、
今でも印象深いです。
3.私は「バンバン捨てたい派」
ちなみに、
私は夫とは真逆の考えで生活していました。
私の考え方
- 「空き箱=用が済んだ不要なもの」
- 空き箱は即刻潰してゴミに出したい
- 使わないものは家に置きたくない
夫婦ともに同じ考えなら良かったのですが、
私は
「バンバン捨てたい派」
でした。
時間を置いて、
何度か空き箱の処分を提案しました。
しかし、その度に交渉決裂……
次第に不満は大きくなっていきました。
4.育ってきた環境の影響が大きい!
![夫婦の画像](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2024/03/b3bfd0c5d055d0ba4134929943de7433.png)
「何を捨てるか」
「何を捨てないか」
は、育った家庭環境の影響が大きいです。
夫の実家は、
夫を上回るほどの
「捨てられない」
家族です。
私の父は
「とにかくなんでも捨てる人」
でした。
幼い頃から当たり前になっていた考え方。
夫婦で分かち合うのは
「大変な労力」
が必要です。
私達も結婚後10年間、
お互いに黙認しつつも理解しきれませんでした。
お互いに「まだ捨ててない」「勝手に捨ててないか」と不信感が募りだした
![険悪な雰囲気の男女のイメージ](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/10/3dbc81d5e01271f7a042150228c19a06.png)
1.夫のものを勝手に捨てないと決めた理由
次第に…
夫の顔を見るたびに
「空き箱」
を思い出すようになりました。
勝手に捨てることは可能でしたが、
悩んだ末やめました。
夫にとっては大事なものだからです。
「夫の思いを踏みにじってしまう行為」
に思えて、捨てることは出来ませんでした。
そう思っていても、
やはり空き箱が邪魔なのが本音です…
収納スペースにうず高く積まれた空き箱に、
辟易する毎日。
新しい家電を買うたびに、
新たに空き箱も増えていきます。
![管理人](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/01/taremeshi-150x150.png)
夫に納得して捨ててもらうには、
一体どうすればいいんだろ…
2.夫も「捨てて欲しい」と頻繁にいう私に困惑していた
夫も同様に、
「頻繁に空き箱の話をしてくる私」
に困惑していたそうです。
「大切なものだ」
と何度も伝えているのに。
私が「不満げな顔になること」
に苛立っていました。
![夫](http://taremeshi.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
出張中とかに
勝手に捨てたりしないかな…
今思えば、
なんとなく夫婦の間に
「隙間風」
が吹いていたかも知れません。
次第に、私も
「空き箱に言及すること」
は少なくなっていきました。
でも。
口に出さなくても、
お互いのことを
「理解してくれない人」
と思っていました。
やはり小さな不満は、
積もると家庭の雰囲気を悪くします…
「空間=お金」であると伝えたら!
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「分かり合えない話題」は、「分かり合える話題」に置き換えて話し合おう
ある日思い立ち、
「しっかりと気持ちを伝え合う時間」
を持ちました。
自分の考えを相手に伝えるのは、
とても疲れる作業です。
一歩間違えば、
「言い争いに発展してしまう」
かもしれませんから。
そこで私は
「捨てる」
の言葉を減らしてみました。
「空き箱を捨てる」
ではなく、
「2人の大切な資産を増やしたい」
と言い換えてみました。
すると、効果は絶大でした。
夫にスムーズに気持ちが伝わりました。
今まで10年もお互いに
「モヤモヤ」
していたのが嘘のようでした。
「話し方」
「伝え方」
「聞き方」
は、夫婦にこそ大切なのだと実感しました。
![管理人](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/01/taremeshi_240-150x150.png)
夫婦こそ、
言いたいことはきちんと伝えよう!
妻から夫への提案
- 空き箱にも家賃が発生している感覚を一緒に持ってみよう!
- 2人が心地よく暮らす空間こそ、
何よりの資産になる気がする。 - 居住スペースも収納スペースも、
同額の家賃が発生している。 - 「2人で納得できるような空間の使い方」
をしないといけないのではないか? - 収納スペースも、私達の大切な
「資産の一部」
家賃を払うに値する空間を、
夫婦で一緒に作ろう!
夫から妻への提案
- 収納スペースにも
「家賃」
が発生している感覚は無かった。
そう考えると、空き箱が積まれている収納スペースは
「家賃に見合う空間」じゃない。 - 今後は居住スペースと同等の、
価値のある収納スペース作りをしたい。
一人だと不慣れだから、一緒に手伝って欲しい。 - いきなり今から処分するのは気持ちが追いつかない。
空き箱はすぐには処分せずに、
一定期間をおいてから一緒に片付けたい。
「家賃」と「一緒に」のキーワードが大切だった
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1.「家賃」に見合う住み方を一緒に作ろう
私達夫婦が、
「空き箱ダンボール問題」
を解決出来た理由は何でしょう?
![管理人](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/01/taremeshi_240-150x150.png)
「家賃」
「一緒に」
の2つのキーワード☆
夫との話し合いの中で、
どんな言葉を使うのが効果的なのかを考えました。
その結果、想像以上に夫の心を動かしたのが
「家賃」
「一緒に」
でした。
「家賃」は、
居住スペースにだけ発生しているわけではありません。
押入れ
クローゼットの「収納スペース」にも
同額の家賃を毎月支払っているのです。
この感覚、忘れがちですがとても大切です!!
一人暮らしでも、ファミリー向けでも
収納スペースは必ずあります。
使い方によっては、家賃の大半を
「使わなくなったもの」
に支払うことになります。
それって、もったいないと思いませんか?
夫も「その通りだ」と、
すぐに賛同してくれました。
毎月支払うお金なら、
その金額に見合う使い方をしたいですよね。
家賃の話をしたことで、
夫との距離が一気に縮まりました!
2.「一緒に」と伝えると、仲間意識が芽生えてお互いにやる気アップ!
![夫婦で喜んでいるイメージ](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2023/10/44dbcc2b61df6e88a34fe95ecbd8e029.png)
また「家賃」と同じくらい重要なのが
「一緒に」というキーワード。
家族とはいえ、
「物事の優先順位」
はそれぞれ違うものですよね。
話し合いの中で、
「夫も考えがある」
ことをしっかり理解しました。
「捨てられない人生だった夫が、
持たない暮らしをしようと挑戦している」
頑張る夫を応援する気持ちを表すために、
用いた言葉が「一緒に」でした。
夫の挑戦は無事成功し、
私達は
「2人にとって快適な空間」
を手に入れることが出来ました。
それだけではありません。
「お互いに気持を伝える事の大切さ」
も気付くことが出来ました。
持たない暮らしを手に入れた夫の現状
![子どもと一緒に見る画像](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2022/07/cc23b923a2a7444717e496a6f6c7c61c.png)
空き箱への思い入れは完全になくなった!
夫との真剣な話し合いのあと、
夫は自分の意思で少しづつ
「空き箱」
を処分していきました。
丈夫な空き箱は、
「衣替えの服を入れる収納ボックス」
になりました。
またちょうどその頃、
我が家は生活に大きな変化がありました。
「2人の子供の誕生」
「遠隔地への転勤に伴う引越し」です。
夫は既に、
「空き箱への思い入れ」
が完全に無くなっていました。
お陰で、生活の変化にも柔軟に対応出来ました。
子どもたちの育児用品が入っていた
「空き箱」も、
どんどん処分出来ました。
また遠隔地への引っ越しも、
ものが少なくなった分とても楽に出来ました。
夫の頑張りが、
「家族全員の笑顔」
をもたらしてくれました。
フリマアプリをどんどん活用しだした!
![スマホを見る人の画像](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2022/07/d5f35c5911d8dd29fb194277a231121e.png)
長い時間を掛けて、夫はついに
「捨てられない人生」
から脱出しました。
きっかけは私からのお願いでしたが、
今ではすっかり
「持たない暮らし」
を実践しています。
「いつか使うかも」
ととっておいた電子機器や、
雑貨などをフリマアプリで売っています。
元来夫はものを大切に使う人です。
ひとつひとつの持ち物も、
吟味して選んだ良品ばかりです。
フリマアプリで売り出すと、
私も驚くような値段で
次々と売れていきました。
![夫](http://taremeshi.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
押し入れに入れたままより、
誰かに使って貰おう!
結婚当初では考えられないようなセリフ!
しかも決して
「いやいや」出品していません。
自発的に行動しているのが驚きです。
「持たない暮らし」
を心底楽しんでいるようです!
結果、我が家は空き箱だけではなく、
不用品もどんどんなくなりました。
押し入れやクローゼットは常に余裕があり、
風通しも抜群にいいです。
子どもたちが大きくなるにつれ、
必要なものも少しずつ増えてきました。
十分に収納スペースに空きがあるので、
今のところは問題なく収納出来ています。
夫の頑張りを、心から尊敬しています。
まとめ
![まとめの画像](https://taremeshi.com/wp-content/uploads/2022/10/1df926da78e2eb47bc5537fbb982415d.png)
夫婦こそ、伝え方が一番難しい相手だった
今回はものを捨てられない夫が、
「持たない暮らし」
に目覚めるまでの経緯をお伝えしました。
改めて昔を思い出してみると、
空き箱の件以外にも
「夫婦で会話が不十分だったな」
と感じています。
毎日一緒に暮らしていても、
やはり
「自分の思いは口に出さないとだめ」
です。
しかも夫婦だからこそ、
「話すタイミング」
「言葉選び」
など難しいなと実感しました。
現在、夫はほぼ在宅勤務です。
お陰で夫婦の会話量は格段に増えました。
子育てのこと
夫婦の将来のこと
このブログのことなど……
共感したり、反発しあいながらも
理解しあえる仲を目指したいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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