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喪服修理は自分で出来る【肩パッドと裏地を取ったら着心地アップ】

喪服カスタムのアイキャッチ画像 生活術
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今回は、「喪服の修理」についてです。
着る機会が多くなってきた「喪服」。

試しに裏地と肩パッドを取ってみたら…
着心地が断然良くなり、シルエットも
キレイになりました。

裁縫素人の私が、出来る範囲で試してみた
「喪服の修理方法」についてお伝えします。

20代で購入した喪服を、
試しに自分で修理しようと
思った経緯と、修理の詳細に
ついてお伝えします。

40代2児夫婦で運営しているブログです。
皆さんによく読まれている記事は、こちらです。

先日参列してきた、幼稚園の卒園式と
小学校の入学式の服装については、
こちらの記事でお伝えしています。

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こんな方におすすめの内容です

みんなの声の画像
  • 「昔買った喪服だから、そろそろ買い替えたい」と検討中の方
  • どの喪服を試着しても、決め手に欠けて購入出来ない方
  • 葬儀や法事に参列中、「動きにくさ」や「肩こり」にお困りの方
  • 裁縫が得意ではなくても、どこまで喪服を修理できるのか興味のある方
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喪服に着心地を求めるのは、葬儀を「する側」になってから

喪服の画像

若い時は「葬儀や法事に出席する側」だった

喪服を着る機会、
なるべくなら少ない方がいいですが…

お別れは誰にでも訪れます。
私も10代、20代と勿論喪服を着る
機会はありました。

ただその時は、
「遠い親戚の法事」「友人の親の葬儀」
など、「葬儀に招かれる側」でした。

招かれる側として喪服を着る際は、
以下の点に気をつけていました。

  1. お通夜・お葬式の最低限のマナーを守れているか
  2. 香典の表書きや金額など、間違えていないか
  3. 喪主やご親族の方に、きちんとお悔やみの気持ちを伝えられるか

特に、毎回気をつけたのは「服装」です。

喪服は勿論、ストッキングの色や髪型など、
せめて「外見」だけでも失礼の無いよう
心がけてきました。

香典をお渡しして焼香まで済ませる度に、
「無事に故人とお別れが出来た」
とホッとしていたのを覚えています。

身内以外の葬儀の場合、参列者はだいたい
以下の流れです。

  1. 葬儀会場に着いたら、係の案内にしたがって移動。
  2. 受付に香典を渡し、お悔やみを述べる。
    香典返し(お茶やハンカチなど)を頂く。
  3. 葬儀会場に案内され、故人に対し焼香をあげる。
  4. 食事の部屋に案内される。
    飲み物やお食事がある場合は、必ず少し手をつけます。
    喪主からのおもてなしを、ありがたく受け取ります。
  5. 帰りたい時に、喪主にひと声かけて葬儀会場をあとにします。

故人との関係にもよりますが、
短いと30分、長くても1時間位しか
葬儀会場にいません。

今思えば、10代20代は葬儀がどれほど
大変なのか知らずに過ごしてきました。

正直、喪服の着心地なんて、
なんにも関係ありませんでした。

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実父が亡くなり、「葬儀をする側」になって感じた喪服の着心地

悩む女性の画像

30代で、実父を亡くしました。

まだ子供たちも幼く、手のかかる頃です。
父の死の直後、人生で初めて、
「葬儀をする側」になりました。

招く側って、基本ずっと動きっぱなしです。
しかも朝から夜まで長時間喪服を着ます。

正直、父を偲んで泣く暇さえありません。
私は当日、出来る範囲で葬儀を手伝いました。

  • お手伝いをしてくれる方へのご挨拶回り
  • 参列頂いた方へのご挨拶
  • 香典返しの過不足確認
  • お食事の過不足確認
  • お酌回り
  • 親戚への挨拶回り

私は喪主ではなかったですし、
葬儀のほとんどは母と兄弟が段取り
してくれました。

母たちは、当日恐ろしいほど
動き回っていました。
夫を亡くしたばかりなのに…

気丈にその場を仕切る姿に、
余計に悲しさがこみあげました。

私は当日、ご挨拶回りを主にしましたが、
それだけでも本当に動きっぱなしで
大変でした。

途中親戚のお茶を淹れたり、子供の
離乳食を作ったり。

夜、一息ついて喪服を脱いだ時、
改めて感じたんですよね。

管理人
管理人

喪服って…
喪に服すのに適してないよ!

ストレッチ性ゼロ!
総裏地で通気性ゼロ!

なんとなく、着心地の悪さに
気付いたのが、今回
「喪服を修理しよう」と
思ったきっかけです。

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「快適な喪服」は買い直さないと手に入らないのか

喪服の画像

40代を迎え、喪服を着る機会が増えた

父の葬儀から数年たち、
最近また喪服を着る機会が
増えてきました。

今持っている喪服は、
結婚してすぐに購入したもの。
もう15年以上前のものです。

数年に1回の着用ペースだったので、
喪服自体は全く傷んでいません。

ですが、なんとなく
「そろそろ新しいのを買いたい」
と感じていました。

現在は、前開きワンピースや、
パンツタイプの喪服など、
以前に比べて快適な喪服が
増えてきました。

私も快適な喪服を手に入れるべく、
「これから5年間着る」と仮定して、
新しい喪服の購入を検討し始めました。

ネットで探す前に、いい機会なので
「どんな喪服が欲しいか」
じっくり考えてみました。

私が欲しい「理想の喪服」
  • 通気性(暑がりなので、なるべく薄い生地)
  • 肩周りの動きやすさ
  • シンプルなデザイン
  • 長時間着ても快適な生地
  • 自宅で洗濯が出来る
  • 喪服として相応しいフォーマル感
  • お手頃価格

ところが…

喪服って、こんなにたくさんあるのに、
私が欲しい喪服が見つかりませんでした。

通気性は良いけどだらしなく見えたり、
全てを備えているけど10万以上したり。

意外と見つからないもんですね(笑)

ふと、今持っている喪服を
手に取ってみました。

管理人
管理人

今持っている喪服を
少し修理
出来たら完璧じゃない?

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まずは喪服ととことん向き合ってみる

ポイントの画像

今ある喪服は、15年前に7万で購入したもの。
ワンピースとボレロジャケットの、
王道喪服です。

サイズ感やデザインは全く問題ありません。
シンプルなデザインを選んで良かったです。

黒色も当時と変わらずで、
色褪せやほつれもありません。

これまで買い替えを検討しなかったのは、
今持っている喪服の完成度が高かったからです。
(値段も高かったけど…)

では、この喪服の「どの部分」が問題
なのか、じっくり向き合ってみました。

まず第一に感じたのは「肩周りの窮屈さ」

肩こりが悪化するほど、
喪服の肩周りが窮屈だったんです。

ワンピースとジャケットの
肩周りを触ってみると…

フッカフカの肩パッドがどちらにも入っていました!
これが、肩を動かしにくい原因だったようです。

自分で外してみようとためしてみました!

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喪服の肩パッドの外し方

肩こりの画像

喪服の肩パッドを外すために必要なもの

私は裁縫初心者です。

子供たちの為に、学校で使う手提げバッグを
作るくらいの技術です。

裁縫道具は、小学校の頃に使っていた
「裁縫箱セット」に、すこしづつ
便利グッズ(ダイソーで購入)を
買い足しているレベルです。

喪服の肩パッドを外すために必要な道具
は、特別なものは必要ありませんでした。

※あくまでも裁縫素人の感想です。

必要なもの
  • ハサミ
  • 黒い糸(手縫い用)※ジャケットの肩パッドのみを抜く場合
  • リッパー(縫い目を簡単に切るため)

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喪服のワンピースの肩パッドを外すのは簡単だった

元気になった女性の画像

まずは、ワンピースに付いていた肩パット
を外します。

ワンピースを裏返すと、
薄目の肩パッドが
ワンピースの肩の生地に
3個所縫い留められていました。

豪快に、3箇所をリッパーで切り、
糸くずを裏地から取って終了です!

簡単すぎてびっくり!

おそるおそる、肩パッドを外した
ワンピースを着てみました。

肩周りに余裕が生まれ、
断然着心地が良くなりました。

まずは大成功でした!

ちなみに私の肩は、
「なで肩で幅広の肩」です。

例えるなら富士山のように、
グーッと裾野が広がっているイメージです。
(今洗面所で肩幅を測ったら、40cmでした)

更に!
肩の骨から先の肩の筋肉が、
結構「ムキ!」と張っています。
普段から筋トレをしているので、
肩周りは程よく筋肉が付いています。

なで肩なので、肩のラインは
女性らしいかもしれませんが、
幅があるので男性のMサイズTシャツが
一番しっくり似合います!!

肩パッドがなくても、
ワンピースの肩が落ちませんでした。

むしろ、今まで肩パッドのせいで
少し「いかつい感じ」になっていたかも
しれません。

肩パッドを外して
着心地もシルエットも
大幅に改善しました!

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喪服のジャケットの肩パッドの外し方

充実している女性の画像

すんなりとワンピースの肩パッドが外せたので、
俄然やる気が出てきました!

次は喪服のジャケットの肩パッドを外します。

ただしこちらは簡単には外せません。
表地と裏地の間に肩パッドが
縫い留められているからです。

喪服のジャケットを裏返してみました。

裏地から肩の部分を触ってみると、
「モコッ」とした肩パッドを感じました。

肩の縫い目に沿って、裏地を5センチ程
リッパーで切りました。

中から現れたのは、暑さ2cmはありそうな
とても立派な肩パッド。

肩パッドには三箇所に3cm四方の別布が
縫い付けられており、その別布が
服の本体に縫い留められていました。

縫い留められた別布ごとリッパーで解き、
無事に両方の肩パッドを外すことが出来ました。

(ジャケットの肩パッドのみを外したい方は、
ここでリッパーでほどいた縫い目を縫い直して下さい!)

肩パッドを外すこと自体は、5分もかかりません。

まだ縫い目がほどけた状態で試着すると…

管理人
管理人

女性らしいシルエットに大変身!
着心地も格段にアップ!

ジャケットも、肩パッドを抜いて正解でした。
もともと喪服の生地がしっかりしているので、
肩パッドがなくてもハリがあります。

着用した時にシルエットが崩れないか
心配していましたが、問題ありません。
(私の自前の肩パッドが有能だったようです)

「筋肉質の肩」
「ワンピースの肩パッド」
「ジャケットの肩パッド」と
3種類肩パットを着ていたわけです(笑)

不要な2種類の肩パッドを外したら、
肩がぐるぐる回せるし、
いかつく見えた肩が優しくなり、
新しい喪服を買う必要がなくなりました。

さて、肩パッドを抜き取るために
ほどいた裏地を再度縫おうと思った時、
ふと思い出したのです。

管理人
管理人

腕の部分の裏地も取ろうかな…

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喪服の腕部分の裏地の取り方

悩む女性の画像

なぜ喪服の腕部分の裏地を取りたいのか

喪服って、だいたいが
「ワンピースとジャケット」の
セットですよね。

そして、ワンピースは夏も着られるよう、
ほとんどが5分袖です。

つまり、ワンピースとジャケットを着ると、
腕が直接ジャケットの裏地に接するんです。

これが大嫌い!!

夏はくっつくし、冬はひんやりで…
いつも「やだなー」と
感じていました。

でも、「喪服ってそういうもの」
という固定観念があり、
自分で工夫しようなんて
思ったこともありませんでした。

今回肩パッドを抜いた時点で、
ジャケットの裏地の肩部分を5cm
ほどいていました。

このまま肩部分をグルーっとほどいて、
袖まである裏地を切り取ってみました。

なんでもチャレンジしたくなる性格です。

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喪服の腕部分の裏地を取るのに必要なもの

  • 家庭用ミシン(1万円台の家庭用ミシンを愛用中)
  • 60番の黒いミシン糸
  • リッパー
  • 糸切りハサミ
  • まち針

手縫いでも可能ですが、
縫う幅が広いので、
ミシンがあると便利です。

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喪服の腕部分の裏地の外し方

今回、肩パッドを抜くときとは
違う点があります。

  • 宙ぶらりんになった「胴部分」の裏地処理
  • 腕部分の裏地を取り外す
  • 袖と裏地の処理

1.胴部分の裏地を縫い付ける

まずは胴部分の裏地の処理です。

肩周りで縫い合わさっていた
「胴の裏地」と「腕の裏地」。

「腕の裏地」は取ってしまうので、
「胴の裏地」は何も処理をしないと
ペラペラと垂れ下がります。

まずは胴部分の裏地を、ジャケット本体の肩の
縫い目に沿って一緒にミシンをかけます。

もともと縫われている「肩の縫い目」に、
同部分の裏地を追加でミシン掛けします。

肩周りは曲線が多く、
一見難しそうですよね。

でももともと塗ってある縫い目に沿って
裏地をミシン掛けするだけなので簡単です。

まち針で数か所抑えながら、
一番ゆっくりの速さで縫いました。

「まあ、どうせ裏なんて誰も見ない!」
と開き直りながら、
しっかり裏地を縫い合わせませた。

ゆっくり慎重に行い、
無事にミシン掛けが完了です。

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2.腕の部分の裏地を取る

腕の部分の裏地は、
「肩側」と「袖側」
に縫い合わされています。

肩の部分はリッパーでほどいたので、
「袖側」を外せば完了です。

袖側は、2〜3回程1cmの幅で折りたたんで、
袖の生地に手縫いで縫い付けました。

また、裏地に隠れていた腕の表地は、
縫い代がだいぶほつれていたので
(それでもじゅうぶん縫い代がありました)
ミシンの「糸端処理縫い」モードにして
これ以上ほつれないようにしました。

通常、布の端処理は「ロックミシン」
で行います。

私は裁縫素人なので、そんな高価な
ミシンはもっていません!
安価な家庭用ミシンでも、
「布の端処理用」のモードが
ある場合があります。

ぜひ探して使ってみて下さい!

腕の裏地を取ったあと、
ワンピースとジャケットを
試着しました。

ジャケットの裏地の「不快感」
から、見事に解放されました。

表地は織りのしっかりした生地です。
肌触りもよく、通気性も抜群。

肩も腕も快適になり、
理想の喪服が完成しました!

裁縫素人の私でも、
なんとか最後まで出来ました!

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3.肩部分もミシンで端処理をしよう

①で行った「胴部分の裏地」付きの
肩の縫い目。

そのままでも大丈夫そうですが、
裏地がほつれそうだったので、
肩のぬいしろをまとめて
「布端処理のミシン掛け」
を行いました。

曲線で難しかったですが、
ゆっくりゆっくり行い、
両肩とも処理が出来ました。

腕部分は、裏地を取っても
透けることはありませんでした。

表から見ると、腕の部分だけ
裏地を取ったなんてわかりません。

手持ちの喪服が、
何だか新鮮に見えてきました。

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まとめ

まとめの画像

今回は、裁縫素人の私が
「喪服の肩パッドを取る」
「喪服の腕の裏地を取る」
きっかけと方法をお伝えしました。

写真もたくさん撮りましたので、
随時追加していきます。

裁縫のプロの方から見たら、
「突拍子もない方法」
だと怒られるかもしれませんが…
どうか温かい目で見て頂けると
幸いです。

洋服の快適さは、人それぞれ違います。

喪服に対して、こんなに真剣に向き合った
ことはありませんでした。
色々と試行錯誤してみて、
「私にとって快適な喪服」
が形になって嬉しかったです。

いつも着るものじゃないからこそ、
買い替えるのも一大事です。

今イチだけど妥協して購入するより、
今手元にあるものを、
よく見てみませんか?

少しの修理で見違えるように
なるかもしれません。

近々この喪服を着て、
親戚の法事に参列予定です。

当日どんな着心地だったか、
ほつれややぶれは発生しなかったか、
後日談も追記しますね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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